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工務店に聞く:BAUMSTUMPFさん対談(後半)「こだわり抜いたコンセプト住宅、KIBARI」

前回に続き、「バウムスタンフ」代表の鶴田幸夫さんにお話をうかがいました。

FDBがプロジェクトチームを率いて創られたコンセプト住宅「KIBARI」。それはどんな経緯で、どんなところにこだわりをもった住宅なのか、同じくチームメンバーであるバウムスタンフさんと共にお話いただきました。

フリーリーデザインボックス(以下、FDB)
バウムスタンフさん(以下、バウム)

理想の家づくりを叶えた多くのお客様を見てきたからこそ

FDB 僕らは、この日本にカッコいい家が少しでも多く建ったらいいなと常日頃考えています。さらにその家は、住まい手の理想の暮らしにちゃんとフィットしていなければならない。自身の仕事を通して、理想の家、暮らしを手に入れたお客様を見てきたから、そういった家を一つでも多くお手伝いしていきたいと思っています。
多くの方が目にするハウスメーカーの企画住宅は、プランも部材も固定されていることがほとんどなので、住まい手が家の造りに合わせて暮らすというのが実情ですよね。そういった中で「KIBARI」は、暮らしに合わせたフリープランの間取りと僕らがこだわり抜いた部材や設備で構成されています。

FDB 「KIBARI」のキャッチフレーズは、ずばり 『木でつくる とことんカッコいい家』。2名の建築家が設計・デザインを担当し、耐久性に優れた良質の信州カラマツを外壁に採用するなど、室内外に木を積極的に使いながら、見た目のデザイン性はもちろんのこと、住みやすさにもとことんこだわった住まいを目指しました。
暮らしに寄り添ったプランとデザイン性の高さ、それが「KIBARI」に込めた「カッコいい」住まい観なんです。

個性が際立つ木の外壁。海辺のエリアはもちろん、都心の住宅街にも合う工夫がなされている。

好みの色にできる信州カラマツの外壁材

FDB 「KIBARI」で何か特徴になる部材はないかなぁと探していたところ、信州のカラマツを外壁に使ったらどうかということでプロジェクトが固まっていきました。

バウム 僕らが活動拠点に置いているここ湘南地区での戸建には米杉がすごく使われていて、もう40年以上前から取り入れられているんですよ。元はカリフォルニアで130年前から使われていて、海の近くだし環境の共通点もあるから使い出したのがきっかけだったんだけど。米杉はそうやって定番になっていたので、さらに新しい壁材を探していたところで、信州カラマツに辿り着いたんです。

FDB 米杉は経年変化を楽しめる外壁で、湘南地区にはとても似合っているんだけど、例えば、僕らの活動拠点になっている横浜の青葉区を中心とした田園都市線の“折り目正しい”(苦笑)住宅街の雰囲気とはちょっと違うんだよなぁと感じていて。
でも、信州カラマツは着色できて意匠性があるんです。グレーにしたりブルーにしたりして組み合わても使えるし、洗練されていてシャープな印象にもなる。

バウム 色に関しては、もっといろいろやれるんですよ。漆黒とか濃いブルーとかインディゴっぽい絶妙な色とか、エイジング加工もできる。

辻堂にあるバウムスタンフのオフィスでは実際にKIBARIの壁材に触れることができる。

もう一度日本の木材を見直しながら、新しくてカッコいい家をつくろう

バウム プロジェクトメンバー全員で信州に行って山の現状を見てきましたね。そこには、切り倒したんだけど使い道のない大木がたくさんあるんですよ。日本人って「木は切っちゃいけないもの」みたいな考えがまだまだある。でもそれは違うんです。今の日本に10割の木があるとしたら、毎年最低でも3割を切っていかないと森の環境が悪くなってしまうんです。人間と一緒で、木も歳をとっていくと二酸化炭素の排出量が多くなっていってしまう。だから木を切って植林をしてというサイクルで新陳代謝をさせていかなければならないんですね。さらにいうなら、切った木をもっと積極的に使えるように販路開拓もしなくちゃいけない。
でもそれが、キコリの人手不足だったり、政治的な利権の話だったり、一般消費者の理解不足だったり色々あってできていないのが実状ですね。海外の木材に頼らず地産地消を目指していかなければいけないんです。1年かけて勉強会を開いて、知識を更新しています。

FDB だから「KIBARI」にはそういった「日本のいいものを積極的に使おう」っていうコンセプトもあって。ほかにも木材は、国産のものを数多く使っているんです。まず「木材を活かす」というところを起点にみんなで創り上げてきたのが「KIBARI」(木張り)というわけです。

*Information
株式会社バウムスタンフ(神奈川県藤沢市)
https://www.baumstumpf.com/

木でつくるとことんかっこいい家「KIBARI」
https://kibarinoie.jp

=取材後記=

「KIBARI」はご覧のとおり、企画住宅といっても建築する敷地に合ったフリープランの間取りが手に入ります。さらには、部材もこだわり抜いたものばかり。住まい手の暮らしを第一に考え、また林業の未来を描いているメンバーがとことん考え抜いた住宅、だということが随所に感じられます。
KIBARIは現在4棟が竣工されました。また、田園都市線「たまプラーザ駅」にあるFDBの事務所はKIBARIのショールームにもなっています。ご興味がある方は、楽しい「家づくり」談議をしに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

取材 江尻・オガワ(編集部)

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